人捜しを探偵にご依頼される時に懸念されるのは費用のこと。人捜しを探偵に頼むと「いくらかかるんだろう?」真っ先に頭に浮かぶのではないでしょうか。日常の生活で探偵に頼むことはそうある事ではありませんから、人捜し料金の費用相場を知るすべがありません。
人捜しや行方調査の平均費用は10万円~100万円と幅広く。調査の難易度や依頼者の提供する情報量によっても費用は変動していきます。
万が一悪質な探偵に依頼されてしまうと、高額な追加料金を請求されてしまいます。
料金トラブル
- 追加請求が「経費実費の精算」レベルをはるかに超えて巨額。
- 依頼者は失敗と思っているのに、成功と言い張られて成功報酬を要求される。
人探し専門.comでは、人捜しを探偵に頼むといくらかかるのか、探偵の人捜しの料金相場について解説していきます。また人捜しの相場を知っておく事で料金トラブルの回避方法としてもお役に立ちます。

人捜しの種類と方法
人捜しの種類を大きく分けると2つになります。「親族の家出や失踪」と「親族以外の失踪や所在調査」になります。探偵に人探しを依頼する際には誰を探すかが重要になり、場合によっては依頼を受ける事ができません。依頼を受けられない例をあげると、「元恋人を捜したい。離婚した妻を捜したい。もしくは妻が家出した。」といった時には、探偵は相談時にDVやストーカーの疑いを考えなければいけません。
仮にストーカーやDVから逃れるためにひっそりと身を隠していた場合、依頼を受けてしまうと犯罪行為に加担することになり、探偵業法に反する事になります。
探偵が依頼を受けない人捜しとは
探偵は探偵業法において依頼を受ければ、特定の人物の所在や行動について、調査をする事を法律で認められていますが、調査対象者の平穏を害したり、個人の利益や権利を侵害することがないようにしなければならないと定められています。
ストーカーやDVなどの行為は、個人の平穏を脅かし、利益・権利を侵害する犯罪です。探偵がそのような犯罪を加担する依頼を受けてしまうと探偵業法に反し、行政処分を受ける事になります。例をあげると2012年に起きた逗子ストーカー殺人事件があります。
逗子ストーカー殺人事件
2012年11月6日、神奈川県逗子市のアパート1階居間でフリーデザイナーの女性(当時33歳 以下、被害女性)が刃物で刺殺され、犯人の東京都在住の元交際相手の男(当時40歳 以下、加害者の男)が同じアパートの2階の出窓にひもをかけ、首吊り自殺した
被害女性の住所を特定して殺人事件の準備のための情報を収集しようとしていたとみられている。事件直前の2012年11月に探偵事務所に被害女性の居場所を調べてほしいと依頼して、探偵事務所から所在確認の連絡を受けたことが判明している。
加害者の男が依頼した探偵事務所から、さらに調査依頼を受けた調査会社の実質的経営者が、調査に不正な手段を用いたとして有罪判決を受けている。
Wikipedia:逗子ストーカー殺人事件
では、探偵が受けられる人捜しの依頼はどんな内容が多いのかと申しますと、次の通りになります。
探偵が受けられる人捜しの依頼
- 親族の失踪、家出
- 詐欺の被害や金銭トラブルの失踪
- 友人・知人・初恋の人の所在
- お世話になった恩師の所在
- 行方不明になった社員の所在
失踪の原因と理由
- 金銭問題
- 浮気・不倫
- 自殺願望
- 人間関係
- 疾病問題
- いじめ問題
-
- 仕事問題
- 家庭問題
- 仕事問題
親族の家出・失踪
家出・失踪(親族)人海戦術や聞き込みを駆使して探し出します。親族から家出人の情報をもらって、趣味や交友関係から、友人宅や立ち寄りそうな場所を捜索、1人でも泊まれるビジネスホテルやネットカフェ、漫画喫茶、などもローラー作戦で捜索
目安料金:10万円~35万円
親族以外の失踪・所在調査
詐欺の被害・恩師・お金を貸した人・初恋の人・幼馴染・同級生(親族以外)独自のデータ調査や聞き込みを駆使して捜し出します。
目安料金:10万円~35万円
人捜し・探偵料金の相場
人捜し・家出調査(所在調査)にかかる費用は、各探偵社によって変わってきます。なぜかと言いますと、探偵の料金は統一されたものがありません。一時期、探偵の料金を統一する動きがあったのですが、一部の団体や探偵社から独占禁止法に触れてしまうと言う事から見送られてしまいました。
現在、探偵の料金相場として発表されているのが、東京都調査業協会が全国の協会登録社に事前アンケートを行った「素行調査全国平均金額」のデータです。殆どの探偵事務所がこちらのデータに基づいて料金設定を行っています。
調査項目 | 平均料金 |
家出・人捜し調査 | 10~100万円(1案件) |
浮気・素行調査 | 10万円前後(1日)基本料金(1名1時間)1万円前後 |
結婚調査・興信調査 | 50~70万円(1案件) |
ストーカー・嫌がらせ対策 | 10万円(1日) |
盗聴器発見・電磁波調査 | 5万円~(1案件) |
人捜し料金の内訳
- 調査日数(みつかるまでの時間や日数)
- 調査に必要な人員
- 調査に掛かる必要経費
- 調査の難易度
人捜しの料金プラン
現在探偵業として登録している企業や個人は、5000社以上あります。探偵料金は統一されたものが一切ありませんから、5000社以上ある探偵社の料金全てにおいて違いがあると思っていいでしょう。料金に違いがありますが、料金の算出方法は殆ど同じような体系となっています。その料金算出方法を大きく分けると3つになります。
3つの料金プラン
時間制プラン、日毎プラン(パック料金)、成功報酬プランの3つになります。時間制プランは、調査員1名の人件費が1時間毎に加算される料金体系となっています。時間を決めて調査を行う事で、費用負担が軽くなります。
日毎プラン(パック料金)は、調査に必要な人員(3名~6名)機材、車両の全てが基本料金の中に含まれた、1日毎に加算される料金体系です。調査日数が増えるごとに1日の単価が安くなるパックプランも用意されています。そうする事で費用をおさえる事ができます。
成功報酬は最初に着手金を払い、調査の結果で成功報酬を支払います。1番お得感がある料金体系に思われがちですが、探偵社の「何をもって成功なのか」をハッキリ決めておくことが必要です。また、人探しは経費がかかる調査でもありますので、難易度によって着手金の金額に大きな変動があります。
料金算出方法と単価
料金体系 | 単価相場 |
時間単価 | 1時間1名1万円前後 |
1日単価 | 1日10万円前後 |
(パックプラン) | まとめ割(3日で25万円・7日で60万円等) |
成功報酬 | 着手金20万円前後(成功報酬50万円前後) |
家出調査は、人捜しの中でも見つかりやすく発見率が高い調査です。難易度の高い行方不明者の調査に比べて、ご家族からの頂ける情報が多いので、足取りが掴みやすいのです。
料金も日数が掛からなければ、思ったよりも安く済みますから、負担が軽く安心して依頼できる事でしょう。
時間を決めた調査・時間制プラン
【時間制プランの例】
時間制 | 料金 |
1時間/1名 | 1万円前後 |
人捜し調査・時間制プランのメリット
居場所の大体の予測はついているけど、自分で探すのは大変など、1日のうち何時間かを調査してもらいたい時には時間単価は効率的です。
長期間の調査をすれば、料金も加算されて高くなることが予想できます。しかし、料金負担を考えて1日の時間を決めて調査をしてもらえば、料金を安く押さえる事ができます。
人捜し調査・時間制プランのデメリット
1日5時間以上に及ぶ家出調査をする時には、時間単価では高く付くことがあります。この様に時間が掛かったり、長期に及ぶ調査を依頼する時には、日毎単価(パック料金)の方が安くなります。
調査時間が想定できない場合・パック制プラン
【パック制プランの例】
パックプラン | 料金 | 有効期限 |
10時間 | 15万円→パック制(10万円) | 1~2週間 |
30時間 | 45万円→パック制(40万円) | 2~4週間 |
60時間 | 90万円→パック制(60万円) | 1~2ヶ月 |
人捜し調査・パック制プランのメリット
パック制のプランは調査時間が想定できない場合などに使われます。パック制プランの特徴は「まとめ割」がききます。1日の単価は決まっていますが、まとめた日数でご依頼される事で「まとめ割が」適用されます。
時間単価は1時間毎に課金されていくので、何も気にしないで家出調査をお任せしてしまうと、かなりの高額な調査料金になってしまいます。その点1日単価(パック料金)では、家出の状況から難易度を見極めて、家出人が見つかるまでの調査に掛かる日数や費用を見積していただけます。
余程の事がない限り、見積もりを超えての請求が来ることはありません。
人捜し調査・パック制プランのデメリット
パック制プランでは、短時間の調査の時には高くついてしまう事があります。家出調査ではあまりない事なのですが、2~3時間だけ調査をしてもらいたい時も「1日分の調査料金」が掛かってしまいます。
例えば、家出調査を依頼して3時間後に発見された場合でも1日分の調査料金となります。
見つかったら支払う・成功報酬プラン
【成功報酬制プランの例】
難易度 | 着手金 | 成功報酬 |
---|---|---|
難易度A | 100,000~200,000円 | 200,000~400,000円 |
難易度B | 200,000~300,000円 | 300,000~500,000円 |
難易度C | 300,000~500,000円 | 500,000~1,000,000円 |
難易度D | 500,000~700,000円 | 1,000,000~2,000,000円 |
人捜し調査・成功報酬制プランのメリット
難易度が高い場合に採用されるのが成功報酬制プランです。成功報酬制は最初に着手金を支払い、調査の結果後に成功報酬を支払う後払い制になっています。探偵の料金に不安がある方には安心できる料金システムとなります。
人捜し調査・成功報酬制プランのデメリット
成功報酬制と聞くと「見つからなかったら0円」と思われますがあり得ません。探偵側も経費をかけて調査を行うのですから、見つからなかった場合に0円では経費も出ずに赤字になってしまいます。
成功報酬は最初に着手金を支払い、調査の結果によって成功報酬を支払います。着手金は調査を行うための必要経費、成功報酬が調査料金となります。成功報酬制で人捜しを依頼されると、着手金は掛かると言っていいでしょう。
表のように、成功報酬は難易度によって変わってきます。また、正確な料金は「いついなくなったのか」「自分の意思でいなくなったのか」「書置きがあったのか」等の家を出た状況や理由、家出した人物の情報量によっても大きく変わります。
情報量が多ければ難易度A~Bとなり、料金も安く押さえる事ができます。逆に情報量が少なければ、発見までの時間が掛かってしまいますから難易度は高くなります。だからと言って、自分で情報を集めるために時間や日数を掛けるのはやめた方がいいでしょう。家出調査の発見率は「初動調査」に掛かっています。
いなくなってから時間を掛けずに調査をする事で、早い段階で発見されています。
人捜しの難易度によって料金も変わる
料金に大きく影響する要素としては、人捜しの難易度というものもあります。現代では様々な技術が発達し機械的な部分からアプローチをすることが可能になりましたが、それでも探偵は足を使わなければなりません。
調査の前段階でどこまで事前情報があるのか次第では非常に難しい人捜しになることも予想されます。そうなれば基本料金や成功報酬の増額を覚悟しなければならないでしょう。
少しでも安く済ませたいのであれば、できる限り自力での情報集めもしておいた方が賢明です。ところで基本報酬などは依頼者側で減額をお願いするのは厳しいですが、諸経費については何とか抑えられる可能性があります。
実は探偵の料金で最も膨らみやすいのはいわゆる諸経費と呼ばれる費用であり、それには交通費や滞在費、機材費などが含まれます。これらは調査期間が短く済めば当然低額で済ませられ、依頼者自身を大きく助けてくれるでしょう。つまりはそういった意味でも、調査の難易度を下げるための自力調査は大切なのです。
緊急を要する人捜しでなければ自分でも積極的に動いてみるのが得策です。上手くいけば10万円以上の値引きを実現できるようにもなります。人捜しにおいては確定的な相場がないため、どの料金で納得すればいいのか難しいところです。それを逆手にとって、高額な料金を請求する悪質な探偵の存在も否めません。
トラブルを回避するには、調査前に料金を明確に提示してくれる探偵を選ぶ事が必要です。
人捜しの費用相場のまとめ
探偵に人捜しや家出調査を頼むときに気になってしまう料金についてまとめてみました。実際には探偵事務所で調査に掛かる費用を見積していただけますので、料金体系はあくまでも目安と思ってください。家出調査では、初期段階での調査が発見率が高くなりますので依頼までのスピードまでが求められます。
人探し専門.comでは安心できる料金体系の探偵事務所を取り上げていますので、人捜しや家出調査を探偵にお願いしたい時には参考にして下さい。