思春期の子供の家出はよくある事、「行き先がなければ、どうせすぐに戻ってくるだろう。」「お金も持っていないし、遠くにはいけないだろう?」そう思って放置していたら、もう3日も帰ってこない!子供の家出は、どうしても軽く考えてしまいがちです。
日本では年間8万人が、家出、失踪、行方不明となっているのが現状で、その発見率は日数が経過するほど低くなります。昔であれば子供の家出は放っておいても何も問題はなかったでしょう。
しかし、現代はインターネットで簡単に情報の共有ができてしまうので、寝泊りできるところや匿ってくれる人を簡単に探す事ができてしまいます。
家出から3日以上帰ってこない時には、深刻な問題に発展するケースが多いと考えていいでしょう。
人探し専門.comでは、子供の家出の行き先について説明していきます。
家出とわかったらすぐやる事
子供が家出をして、連絡もなく丸一日帰ってこなかったら、警察に捜索願(現在は行方不明者届)を出しておきましょう。「子供の家出だから、あまり大事にしたくない」と思わずに、捜索願を出しておくことで、何かあれば警察からすぐに連絡が来ます。
特に未成年の場合は、夜間や学校がある日中に街中をうろついていれば補導される事も期待できます。仮に捜索願を出してすぐに戻ってきたとしても、捜索願を取り下げればいいだけですから難しく考える事はありません。
捜索願を出したら、まず心当たりがあるところを探してみましょう。
子供の家出の理由から行き先を絞る
子供の家出の行き先を調べる前に「なぜ家出をしたのか?」思い当たる事がないか整理をしてみましょう。家出の理由には様々な事があり、その内容によって深刻度も変わってきます。
また、意図的に「帰りたくない...」と思って家出をするケースと、「帰りたいけど、帰れない...」と言ったケースもあります。
家を出た理由に心当たりがない場合には、事件に巻き込まれている可能性もありますので、早急に警察に相談に行きましょう。
家出の理由からわかる深刻度
子供が家出するには何かしらの理由があります。現実逃避や気分転換のプチ家出、また最悪な理由は人生に絶望を感じて家出をする事です。思春期の子供は好奇心が旺盛ですから、常に刺激や楽しい事を求めています。
門限や家庭の決まりごとが厳しいと、それに反発するかのように家を飛び出してしまいます。その理由の場合には、すぐに戻ってくる「プチ家出」と判断できますが、現実逃避のあまり帰るタイミングを逃してしまい、戻ってこれなくなるケースもあります。
すぐに戻ってくるだろうと、安心してはいられないのが思春期の子供の家出です。本人の意思とは関係なく、様々な誘惑が家に帰るタイミングを遅らせてしまいます。子供の家出の理由から深刻な問題なのかを判断して、時間を掛けずに早急に探してあげる必要があります。
家出の深刻度A
深刻度A
- 親がうるさくて…
- ラインで盛り上がって…
- 友達からプチ家出の話を聞いて…
- 無断外泊くらいの軽い気持ちで…
- 好きな人と一緒にいたくて…
- ライブに行きたくて…
子供の家出の理由で多いのが、親とのけんかや恋人と一緒にいたい事があげられます。また、友達と話が盛りあがって家出に発展する事もあり、この様な突発的な家出の多くは時間が経つ事で自ら戻ってくるケースが多いのです。
ただ、その場の勢いで家出をしてしまったため、冷静になった時に親に怒られる事が頭に浮かび、どうしていいのかわからなくなってしまいます。帰りたいけど帰れない状況になっているので、探してあげる事が帰るきっかけとなります。
家出の深刻度B
深刻度B
- 成績が悪くなって…
- 家庭不和で家にいたくなくて…
- 神待ちサイトの話を友人から聞いて…
- 親が無関心だからなんとなく…
深刻度Aとは違い、現実逃避からの家を出てしまうケースで、成績が思うように伸びなかったり、家庭環境や親に対しての不満などがあげられます。常日頃からそう言った不満を抱えて生活していると、突然爆発してしまう事があります。
とにかく現状から逃げ出したい思いが強く、放っておくと重大な事に発展してしまいます。家に戻ってきても、家出の理由の根本的な部分の解決と心のケアが必要です。それを怠ってしまうと、また家出を繰り返してしまいます。
家出の深刻度C(緊急性)
深刻度C
- 学校でのいじめから逃げたくて
- 期待され過ぎて...
- 受験に失敗した...
- 恋人との別れ...
- ネグレクト虐待
子供の家出の理由で深刻な問題は、このCのケースです。現実逃避と言うよりも、全ての事に絶望的になっていますから、最悪な結果にならないうちに探してください。子供の心の中は、親がわかっているようでもなかなか気付いてあげられません。
いじめ問題にしても、親に相談できずに一人で思い悩んでいるのです。子供にとって1番の味方は、「親なのです。」普段の生活の中でちょっとした子供の変化に気付いてあげる事が必要なのかもしれません。
家出した子供が持ち出したもの
何の情報もなく、家出をした子供を探すのは難しい事です。子供の部屋に何か手掛かりになる情報があれば、そこから居所がわかる事もあります。持ち出したものや置いていったものがないかを確認すれば、意図的に家を出たのか、それとも事件に巻き込まれたのかもわかってきます。
お金(所持金)持っていったのか?
家を出ても、食事や睡眠を取らなければ生きていけません。また、当てがあるのであればそこまでの交通費も必要になります。家を出る前の所持金がいくらあったのか?それとも全くお金を持っていなかったのかも重要な手掛かりになります。
スマホ・携帯電話は持っていったのか?
携帯やスマホは家を出た後の連絡手段として必要なアイテムになりますが、心配した親からの連絡を絶ち切るため電源を切っている場合が多いのです。また、GPS機能で居場所を特定されると思って家を出る時に置いていくケースも見られます。
部屋にスマホや携帯電話を置いて家出をしていたら、そこから情報が得られる場合があります。
替えの衣類は持っていったのか?
突発的な家出であれば、着の身着のままで家出をしているのですが、計画的な家出の場合には着替えを持っていくでしょう。男性であれば、それほど多くの着替えは必要ありませんが、女性であれば荷物は多くなるのではないでしょうか。
必要最低限で用意しても、大きなバックひとつ位にはなる事と思います。部屋の衣類がどれだけ持ち出されたのかも、重要な手掛かりになります。
子供の部屋から家出の手掛かりを探す
子供の部屋から手掛かりを掴めるものが見付かる事があります。特にメモ帳や手帳などに特定の場所や住所、個人名や会社名が記載されていないかを確認してください。また、ごみ箱の中に走り書きしたメモが捨てられている事もありますので、確認してみましょう。
その他にも、パソコンの閲覧履歴からも手掛かりが残されているかもしれません。万が一削除されていても、データーを復活させる無料ソフトがネットで配布されていますので、復元して見て下さい。
スマホが残されていてもロックが掛かっていたら中身を見る事ができません。しかし、スマホの名義が親であれば、たとえロックが掛かっていてもショップに持っていけば解除してくれます。ロックを解除して中身を見る事ができれば、有力な手掛かりを得られる事があります。
しかし、子供の名義になっていると、たとえ親でも警察の指示がない限りロックを解除してくれることはありません。その場合には自力で解除するしか方法はないでしょう。
子供が家出したらどこを探せばいいのか
子供の家出が突発的なのか、それとも計画的なのかで行き先も変わってきますが、家を出て時間が経っていなければ近くに身を隠しているケースが多いのです。また、子供の家出の理由に心当たりがある場合、その理由の深刻度によって探し方や探す場所も変わってきます。
季節によっても違いがあり、真冬に薄着で家を飛び出した時は寒さをしのげるところに身を隠しているかもしれません。逆に真夏であれば、暑さを避けるために涼しい場所を求めて移動している可能性があります。
子供の家出の行き先で多い場所
未成年の子供の家出の行き先は、所持金も少ない事から友人の家や恋人の家に身を隠しているケースが多いです。
子供の行動範囲や交友関係でも違いはありますが、家出してすぐであれば身近なところを彷徨っている可能性があります。心当たりがある場所を探してみましょう。
恋人・友人の家
子供の家出の行き先で1番多いのが友人や知人の家です。所持金がなければ、頼るところは友人の家や一人暮らしの先輩や恋人の家ぐらいでしょう。
実際に家出をした殆どの人が、最初に頼るところは友人や知人の家が多いのです。未成年であれば、友人の親の目もありますから長期的な滞在は難しいかもしれません。しかし例外もあります。
心当たりのポイント
- 誰でも自由に出入りができる家
- 離れに子供部屋がある家(マンション等)
- 子供を自由にさせている家
- 親が深夜営業の飲食店をやっている家
親が放任主義の家庭の場合には、日常的に子供の出入りが多く、どこの誰がいるかを把握していません。そう言った友人がいる場合には、そこに身を隠している場合がありますので訪ねてみる価値はあります。
また、深夜まで自営で飲食店を経営している家庭でも同様の事が考えられます。
一人暮らしの先輩や年上の恋人の家
子供の交友関係に一人暮らしの先輩や、年上の恋人がいる場合には、そこに身を隠しているケースがあります。年頃の娘さんであれば、年上の恋人がいてもおかしくありません。
その恋人が一人暮らしをしていれば、真っ先に相談にいく事がわかります。交友関係にそう言った人物がいないかも、探す手掛かりになります。
長時間いられる場所
行く当てもない未成年の家出の場合には、お金が掛からないところにいる事が多いのです。コンビニ、ゲームセンター、図書館、ショッピングセンター等はお金が掛からずに長時間いられるので、時間つぶしには都合がいいのです。
日中は、ゲームセンターや図書館等で時間をつぶして、夜は公園や公共の施設(市営体育館や競技場)等で寝泊りしている場合がありますので、思い当たる場所を探してみると見つかる事があります。
ネットで知り合った知人の家
最近ではSNS(Twitter、Facebook、line、カカオトーク)等で、簡単に離れた場所の異性と知り合いになる事ができます。ネットで知り合った知人と言っても面識は一切なく、ネットだけのやり取りだけですから、相手が信用できる人物とは限りません。
また、家出少女向けの「家出サイト」と言われる掲示板サービスがあり、家出少女は、泊まれる場所とお金を確保できることから簡単に体を許してしまいます。このケースでは、性犯罪に巻き込まれるケースが非常に多く、危険性が高くなりますので早急に探す事をして下さい。
しかし、心当たりを探しても見付からない場合や、家出してから丸一日帰ってこなかったら、自力で探す事は難しくなります。その場合には、警察からの連絡を待っていては手遅れになる場合がありますから、探偵事務所に相談してください。
子供の家出の理由のまとめ
警察に「捜索願」が提出された行方不明者の方は78,668人と発表されています。この数字はあくまで警察に「捜索願」が出された方の数であり、様々な理由で「捜索願」が出されなかった方の数も入れると、その実数は10万人を超えると思われます。
一方、不幸にも事件に巻き込まれたケースも最近多発しています。時間が経てば経つほど事態はさらに深刻なものになります。ご家族の決断が遅くなればなるほど捜索には時間がかかり、難しい調査になる事になります。
また、行方不明になられた方にしてもいろいろな葛藤がある中で「探し出してほしい」。「でも自分から戻る勇気がない」、と思っている方も多く、失踪された方を出来るだけ早く発見してあげることも解決策のひとつです。